バスコレ動画撮影に苦労した動力ユニット
皆さんご承知のように、バスコレは本来アクセサリーであり、動くことはありません。そこで必要になるのが「動力ユニット」です。私は現在、トミーテックから発売されているBM-04を使用しています。
バスコレのボディからシャシーと座席部分を外す作業は、かなりきっちりはまっているため、いつも苦労します。さらに、動力ユニットを組み込む際には複数のスペーサーを使い分けなければならず、ボディや窓ガラスのパーツを壊さないように、おそるおそるはめ込む必要があります。
16台のバスを登場させる動画を撮影するたびに、1台ずつ動力を入れ替えていたのでは効率が悪いので、私は思い切ってBM-04を8個購入し、2つのグループに分けて撮影しようとしました。ところが、残念ながら初期不良が多く、首振りや蛇行、コースアウトといった不具合が目立ち、実際に動画撮影に使えたのは半分の4個だけでした。1個あたり実売で3,500〜4,000円ほどするので、すでに8個も買った身としては「これ以上まだ買わせる気?」と、さすがに気が重くなります。もはや財布を握りしめる気力もなく、ただ切なく、やりきれない思いばかりが残りました。
さらに忘れてならないのが電池の持ちです。これがあっという間になくなるように感じます。電池の入れ替え自体はそれほど手間ではありませんが、動画撮影の最中に「はいストップ、電池交換!」となるのはやっぱり邪魔くさいものです。せっかく流れに乗っているのに中断されると、集中が途切れてしまいます。
それでも、あのように小さなアクセサリーにすぎないバスコレに、動力を与えて走らせることができるのは本当にすごいことだと思います。模型の世界に命を吹き込み、ただ飾るだけでなく走らせて楽しめるという点では、画期的な存在です。とはいえ、まっすぐ安定して走らない個体があることや、電池の消耗が早すぎることなど、改良の余地も感じます。今後は走行精度を高め、電池の持ちを改善するといった進化を重ねてくれることを期待しています。そうすれば、動画撮影やコレクションの幅もさらに広がり、バスコレの楽しみ方が一層深まるはずです。