AI生成動画をはじめてみた話

あるきっかけから、AIで動画を作れるという海外サイトのサブスクに加入してしまいました。どうせなら手持ちのバスコレジオラマを動かしてみようと思い立ったのです。ご存じの通り、ジオラマの中で動力があるのはバスだけ。乗用車もトラックもアクセサリーとして飾ってあるだけで、人間ももちろん動きません。

そこでAIに頼んで「静止画を動画化」してみたのですが、これが意外と面白い仕上がりになるのです。注文は「プロンプト」と呼ばれる指示文を入力するのですが、必ずしも思い通りにはいきません。むしろAIが“気を利かせて”余計なものを加えてしまうのです。ジオラマには存在しない車が突然現れたり、意味不明な人の動きを勝手に作り出したり。時にはホラー映画のような、ちょっとお見せできないシーンになることもあります。

しかも一日に作れるのは一つだけという制約つき。だから生成ボタンを押すときは、いつも「どうかプロンプト通りの動画になってくれよ」と祈るような気持ちです。にもかかわらず、でき上がった動画はそのまま公開できるものが少ないため、ほとんどの動画において、見やすく整える編集作業が必要となり、結局は試行錯誤の連続となり、なかなか骨が折れるのです。

それでも、完成した動画をYouTubeショートに上げると、数時間で千回以上再生されることもあり、思いのほか反応があるのが励みになっています。思い通りにならないもどかしさも含めて、AI動画生成は新鮮な体験です。バスだけが動く世界に、少し不自然で奇妙な「生命」を吹き込むことで、ジオラマがまた違った表情を見せてくれるのです。失敗も驚きも笑い話に変わるこの試み、しばらく続けてみようと思っています。

なお、AIで作った動画は、モデラーとしての矜持がある以上、ホームページの本筋としてご紹介するわけにはまいりません。あくまで“ちょっとしたお楽しみ”としてご覧いただければ幸いです。よろしければ、下記に表示した私のYouTubeチャンネルのショート動画コーナーのリンクより、お気軽にのぞいていただければ嬉しいです。